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講演録

:北海道女性医師の会が開催した講演会のご紹介です。
 

『女性医師・研究者としてのキャリア形成
 ―私の経験からー』

北海道大学大学院医学研究科 予防医学講座
公衆衛生学分野 教授 岸 玲子先生

4月12日、当会総会に先立って岸玲子先生の講演会を開催しました。
プライベートなお話も!という無理なお願いを快くお引き受けくださり、1時間半にわたって仕事と家庭生活をどのようにバランスをとって、これまで頑張り成功されたかを講演下さいました。会場には会員のみならず、男性医師や医学生さん達もおいででした。

以下に講演の内容を要約します。

岸先生は帯広出身。北大で公衆衛生学教室で博士課程を修了された後、札幌医大で助手になられました。札幌医大在職中、1979年にはマイアミ大学に1989年にはハーバード大学へと2度留学されています。ハーバード大学の大学院で学ばれた時は、ご主人を日本に残し、お子さん3人をお連れになっての留学だったそうです。

また、欧州にもたびたび出かけられて、北欧を中心としての労働者の健康増進や高齢者のQOLに関する研究をされました。

1997年秋に北大の公衆衛生学の教授に選出されて以来、人が生まれる前(胎児期)から、働く人たちの労働衛生の問題、お年寄りが長寿で高いQOLで生きるようにその健康と福祉の課題に取り組んでおいでです。
2005年に「環境と人権がつくる人々の健康と安全」をテーマに札幌で日本公衆衛生学会を主催、今年6月には「人間らしい労働と生活の質の調和—-働き方の新しいグランドデザインを」のテーマで日本産業衛生学会をされる予定です。

これからの公衆衛生学は日本での格差社会、ホームレス増加や、小児虐待の激増、労働と健康、高齢者への虐待など、人権や生活の質をめぐる問題に対して、意欲的に取り組まねばならないとお話になりました。

このように研究者として大成された岸先生ですが、3人のお子様の育児と研究生活を両立させることが出来たのは、保育所やご近所の方の力が大きい。また、女性研究者として女性である故に受けた偏見や差別が無いわけでは無い。大学などでも管理運営に携わることは少なく、女性のほうがの野心が無いため、率直に “正論”を述べるために却って排除されがちである。と、いつも私達が感じていることを述べられました。



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