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講演録

:北海道女性医師の会が開催した講演会のご紹介です。

第3回女性医師の今 報告書

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北海道大学病院 長井 桂

平成22年12月3日、北海道大学病院 管理棟2階の第一ゼミナール室にて「第3回女性医師の今」が開催されました。地域医療崩壊や女性医師問題のことは、皆がすでに認識していると考えられ、いまは女性医師が生き生きと仕事を続けていくために、具体的にどのようにしたら良いのかを話合いました。今回は座談会形式で、「より良い医療を作るために 」と題し、以下のような様々な立場の方々をパネリストとしてお招きしました。
  • 北大卒後臨床研修センター 副センター長 宮田靖志先生
  • 札幌東徳州会病院院長 清水洋三先生
  • 北大耳鼻咽喉科 打田葉子先生
  • 女性医師等就労支援事業 清水薫子先生
  • 卒後臨床研修医 清水茜弥先生
  • 北大医学部学生 柴田美音さん 宮本國之君

kouen まず、女性医師として、母親としてどのように研修をしてきたかを打田葉子先生が具体的な勤務状況を交えてお話下さいました。医局や研修先病院で負担軽減をしてもらいながら働けるシステムを作ってくれたのが、いままで続けてこられた要因として大きかったようです。また、柴田美音さんは将来的に自分が子供をもった場合に仕事を続けられるのか不安があるという率直な意見がだされました。清水茜弥先生からはいろいろなシステムがあるのはありがたいが、時短勤務などを選択することによって、どうしても他の人に迷惑をかけてしまうという思いが強く、結局はシステムを利用することなく辞めてしまう可能性もあるという意見が聞かれました。

kouen 宮田先生からは北大卒後臨床研修センターとして、実際に子供がいる研修医の先生が1名プログラムから脱落した経験があり、その際に海外の勤務体制に興味を持ったことをお話されました。札幌東徳州会病院院長の清水洋三先生は、病院経営者として、女性に限らず様々な理由でフルタイムの勤務をできない人に様々な勤務体制を提供しているとの取り組みをお話してくださいました。時短勤務、給料削減などのバランスをとって、フルタイムの人も不満がでないように配慮しているとのことでした。女性医師等就労支援事業の清水薫子先生は、病児後保育の検討など来年度から稼働予定の北大内での取り組みについてお話がありました。現在他大学の情報も調査しながら準備中ということです。

kouen 宮本國之君は医学概論の授業の中で、医師不足をテーマにして勉強し、女性医師問題、地域医療問題にも興味を持ったことを話してくれました。座談会は後半には打ち解けた雰囲気で、皆が積極的に発言していただいたこともありあっと言う間の1時間半でした。様々な立場の人に来ていただいたことにより、ディスカッションに広がりがありました。

休憩の後、「意見・質問コーナー」と題して無記名で質問票に記入してもらい、司会が回答者を指名するという時間を設けました。
  • 外科を志しているが、子供を持ちながらどうしたら一生の仕事にできるのか

  • 自分の生活を大事にしたいと思うが、どこまでが「わがまま」でどこまでが「権利」なのか聞いてみたい

  • 女性でもできそうな科を選ぶのか、自分を受け入れてくれる科を選ぶのか迷う
などの質問・意見に対し、ベテランの先生からの明るく、力強い助言が会場を沸かせていました。 集まってくださった人々が、時間が経つにつれ参加して良かったという充実した気分になったという意見を下さって、このような機会に参加することの意義を改めて感じました。



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