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講演録

:北海道女性医師の会が開催した講演会のご紹介です。
 

第58回日本女医会総会(平成25年5月19日)に出席して

北海道女性医師の会会長 澤田香織

平成25年5月19日、ここ杜の都 仙台で行なわれました。仙台市はちょうど青葉祭で、雀踊りのはやしが聞こえてくるような賑やかさが復興を願う強い願いを表すようでした。総会前日、被災地石巻市へ行くというエクスカーションに参加させていただきました。余震がまだ頻回に続いており、私達も震度5強の地震を体験いたしました。余震に耐える日々が続いていることに心が痛みます。この私達の観光バスには、被災者自身が語り部として同乗し当時の様子を説明してくださいました。震災からなにかを学んで帰って欲しい、見たことを伝えて欲しいという切実な願いと感じます。このツアーは「学びのツアー」と名付けられておりました。一歩沿岸部へ足を運ぶと、街があったと思われる場所は、震災時そのままの形で残っており、救急車を含む廃車もたくさん山積みになっており、まだまだ復興が進んでいないことを実感いたします。ラジオや新聞も日常に中でいつも復興、防災と大きく取り上げられております。この辛い体験から、なにかを学ぶようにと強いエネルギーを感じました。
19日8:25 ラジオ番組モーニングウエーブで東北大学の防災専門の先生の防災観の歴史と、震災2年経って大川小学校の検証委員会が立ち上がったと流れておりました。この大川小学校、108名中70名が死亡、4名が不明、教員も11名のうち10名が死亡し、学校災害史上最も大きい被害だそうです。私たちはこのような動きにも関心をもって、自らも学ぶ場としたいと心に念じました。

19日9:30 より支部会本部連絡会が開かれました。公益法人化に伴い、支部および評議会との名称が使用できなくなりました。しかし津田喬子会長は、今まで通りに支部と継続して連携をとって行くことに変わりないことを強調されました。また日本女医会として、さまざまな女性医師の会が立ち上がる中で、いかに連携し、それぞれをネットワークで繋ぐことを求められていること、そこに日本女医会としての役割を検討していくことを熱意ある言葉で語られました。

kouen 総会は公益法人になり初めての開催です。この総会において、私達SACRACHの指導者でもある加藤治子先生が、荻野吟子賞を受賞されました。先生はよくご存じの通り、大阪市阪南中央病院性暴力被害ワンストップセンターであるSACHICOを立ち上げ、現在、全国に広まるたくさんの性暴力被害者支援活動にもご支援されご活躍です。北海道女性医師の会としてもとても嬉しく誇りに思います。おめでとうございます。私達北海道女性医師の会の活動とも密接に関わっているところが多く、ご指導をいただくことを改めてお願い申し上げました。

ランチョンセミナーは、 「女性と睡眠時無呼吸症候群(SAS)」虎ノ門病院成田浩司先生です。女性においての診断を疑うポイントをお示しくださいました。女性においては、決して肥満で首の短いという特徴がなくても顎の小さいことも要注意です。交通事故をきっかけに診断されたという発言者もあり、まずは疑うことが重要と肝に銘じました。

特別講演は、「石巻災害医療の全記録」の著者であり、東北大学病院総合地域医療教育支援部教授 石井正先生です。石巻赤十字病院外科医であった2011年2月、宮城県より災害医療コーディネータ-を委嘱された直後に東日本大震災が発生。その前後の詳細な経過についてのご講演でした。そして次への教訓をしっかり私達に伝えてくださいました。石井正先生の強靱な意志—それは石巻のために全力を尽くすという意志にただただ圧倒されました。

北海道からは、日本女医会常任理事の濱田啓子先生、藤根美穂先生がご出席でした。これからは会長(支部長)のみならず、すべての会員がご参加できるようになり、北海道女性医師の会の皆さまと来年度ぜひご一緒できることを楽しみにしております。
宮城県女医会の会長鈴木カツ子先生始め、理事の先生の細やかなお心配りに、心より感謝申し上げます。懇親会では、ピアノと四重奏演奏、朗読ロザリーの会、合唱ボナ・ボル・サーノ、オカリナ同好会の皆さまなど、すべて会員による多彩な活動にも感動いたしました。心から敬意を表します。ご出演の皆さま、お一人お一人がとても美しく素晴らしいです。今後も宮城県女医会の皆さまにはご健勝にて、引き続き被災地地域住民の心身の健康をお守りくださいますようにお願い申し上げます。懇親会には来賓として、宮城県知事、仙台市長、東北大学総長、宮城県医師会会長及び仙台市医会会長が参集されました。医療だけでなく、行政、教育からのご参加は、日頃の宮城県女医会のご活躍の賜と評価されておりました。心から感謝と尊敬を申し上げ報告といたします。



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