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講演録

:北海道女性医師の会が開催した講演会のご紹介です。
 

北海道女性医師の会 平成26年度総会を終えて

(1)講演:医療系学生団体からのプレゼン

  1,医ゼミに行く会すずらん
    「学校で学べない事を学びに行こう!多職種間で連携し、学び合おう!」
  2,Northpowers
    「理想の医療者像を求めて!北海道の医療系学生の魂に火を付ける!」

北海道大学大学院 整形外科 遠藤 香織

北海道には、医療系学生団体が数多く存在していて学生の横のつながりは非常に広く、活動もより専門的であったり国際的であったり、むしろ、私たちが学ばされるような事もたくさんあります。

昨今、医療者や医療施設の慢性的な不足が問題となっていますが、その予算が大幅に増えることも人員が増えることも期待は薄いです。
現状の病院内でのコミュニケーションでは、依然としてコメディカルと医師と対等ではない関係性を持っていることも多くあります。

しかし、若い世代から垣根を越えて良い医療者となるために学生時代からネットワークを結び、お互いを尊重し、仕事の効率化を進めるに至ることができれば、組織マネジメントに必要不可欠な協力体制が存在することとなり、社会にとって大きな利益を生むことが予想されます。

今回プレゼンを頂いた二つの団体には大きく【チーム医療】という大きな共通点があり、対話をもとにプロジェクトを進める形式を取っています。
各人が他職種である中に、理想とする医療像を求めたり、一つのテーマを議論し、解決策を練ることが将来の大きな力になるのではないかと期待します。

下記に、2団体の発表内容を抜粋いたします。

1,医ゼミに行く会すずらん
  発表者:北海道大学 薬学部2年 伊藤 成美さん
  (他、5名 歯学部、看護学部、放射線技術科学部)

「全国医学生ゼミナールに行く会すずらん」が正式名称で、昨年度のテーマは「 現代の孤独と医療の姿」というテーマで全学生で議論しています。全国各地で同様の医ゼミに行く会があります。

メンバーによるプレゼンを行っていて、伊藤さんは児童虐待についてテーマとして勉強をしたことを報告しています。
理念として、より良い医療者になりたい、学校で学ばないことを自主的に勉強したい、他学部他学科との関わりがほしい、単科大学では他の医療職の学生との連携が出来ないため、活動に参加することで、他の職種の考え方が学べるというメリットがあります。

2,Northpowers
  発表者:旭川医科大学 医学部5年生 村田 雄基君

2005年開始、今年で10周 年になる医療系学生団体としては長期活動をされています。春にPre Northpowers、秋にNorth powers本会を行っています。
2012年は緩和ケアについてワークショップを、2011年には村上先生に地域医療をテーマに講演をして頂いています。

また、他の医療系学生団体にワークショップをしてもらって、団体同士での交流を深めています。医療系と言っても、社会福祉学部、工学部など他学部の方も参加してもらっている状況です。

垣根を越えた学生のうちからの交流、ネットワークを作れるところが、今の僕たちの強みでは無いかと思っています。人と人との出会いから化学反応を起こそう!と、熱いメンバーが活動をしています。


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(2)講演2:「問題解決への手法~対話、
   フューチャー・センター、ファシリテーション」

北大URAステーション 国際研究戦略担当
シニアURA 特任准教授 難波美帆先生

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北海道大学大学院 整形外科 遠藤 香織

理系で、女性で、メディアを扱えて、組織マネジメントもでき、ファシリテータができる。異なる業界の橋渡しのできる人材は非常に少ないです。
私たちは組織をより良くしたいという考えはあっても具体策に持っていけず、大きい組織であればあるほど、手法が見いだせなくなっています。
大きな組織を作り、育てる仕事をずっとしてきている難波先生は、本当に多種多様な経験を持ち、会社、フリーライター、NPO法人、患者会、大学、いずれも最初の一歩を進むという大きな仕事を成し遂げてきた方です。
今回の講演では【対話】をテーマとし、欧米でのフューチャーセンターのご紹介を頂きながら、実際に北海道ではどのような活動を行い、どのようなイノベーションを起こすのか、非常にクリアカットにお話頂きました。

北海道大学ではフード&メディカル イノベーション国際研究拠点を創設する動きがあります。
研究者が「未来から現在の計画を練る。」、基礎研究での成果を何に社会で応用するかという逆算的思考が欠如し、研究のための研究になる点に関して介入する事としています。

これは科学研究費取得や予算・成果の産業化に結びつくには必 要不可欠で有り、理系の研究者だけで解決出来る事ではありません。
職種として、「University Research Administrator(URA)」と名付けられ、全国の大学で推進されるようになっています。

さて、具体的にはどのような対話方法を行っているのでしょうか?
欧米では「2泊3日で過去を振り返り、現在を探求し、未来を考え、参加者内で共通理念を見出し、行動計画をてる。(フューチャーサーチ)」を行っています。

また、対話場所の提供に多額の予算をかけています。
壁紙を雰囲気に合わせて変更したり、お茶のカップをわざわざ用意、わざとくつろげない椅子しか置かず発想を豊かにする、などの工夫をしています。
「予算に見合った成果となる。」ことにも驚きです。

しかし、日本では対話や有意義な会議に 時間を割けなく、一泊二日に短縮する必要があり、予算も多くはかけることが出来ません。

それでも、研究以外にも未来へのアクションプランに繋がっている具体的な例があります。
函館での「住み続けたい街no.1へ」、十勝池田町の「三世代で考える未来予想会議」などでは、町おこし、人口流出に関して住民との対話の場を設けています。

実は住民の幸せと考える内容とのギャップがあったり、必ずしも町おこしや人口流出の防止がメインとなってはいないことは考えさせられます。
一概に客観的なデータだけでは導き出せない点です。

そして、次に行うべきアクションプランをきっかけを作った大学側ではないことが、本手法の特徴 ではないかと思います。参加者が同じ目標を持って作った際に継続的な活動となり、実を結び、読書感想交流会や、facebookを利用したネットワークとして機能するなど、対話による他者との結びつきではないと産まれないようなプロジェクトに結びついています。

総会参加者には、たくさんの具体的プロジェクトを始めている先生や学生も多く、kickoffミーティングの設け方や他職種で学び合う方法、会議の円滑な進め方、具体的な相談が多く質問として出されました。

私たちが仕事をする上で他者との関わりは切っても切れない最重要項目ですが、そこに悩む人は圧倒的に多く、組織マネジメントは重要ですが、多くの課題を持ちます。
今 後URAのような専門職が介入する事で仕事が円滑になり、北海道にイノベーションをもたらして下さるのではないかと感じます。


(3)懇親会 NPO法人ホワイトビューティ協会 活動、エステブース報告

懇親会はブッフェ形式のご馳走に加えて、NPO法人ホワイトビューティ協会の
ご厚意により、エステ無料体験が6ブースでした。

<出展ブース一覧>
■レジャンデール:フェイスエステ
■ビアンネトル:頭マッサージ(予定)
■ミミエデン:足マッサージ
■マルヤマリスタート:耳ツボジュエリー
■ひめの休日:ハンドマッサージ
■アロマテラピーリラクゼーション禅:肩マッサージ

6つ全制覇の先生もいますし、皆様気になるところに集まって、
社会人以上の先生も学生さんも集まって賑やかにお試ししていました。
色々な施術を試せた上に説明も丁寧で大満足、試供品のハンドクリームの
お土産も頂きました。

北海道初の化粧品も見せて頂きましたが、札幌市立大学の学生さんが
デザインを行っていたりと非常にかわいくてお手頃サイズ。新千歳空港のお土産に
売っていると聞いて、「今度から買っていこうかな?」と思いました。

本当にご協力ありがとうございました!



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