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講演録

:北海道女性医師の会が開催した講演会のご紹介です。
 

【11/19 札幌】
 シンポジウム:女性が活躍する時代を作るのは誰か/報告


※当会HP会員専用ページに報告書とアンケート結果を掲載しております。
 御供覧ください。

【開催趣旨・目的】
  • 国連は2015年秋の総会で「2030Agenda」としてSDGsを採択した。SDGsには貧困の解消など17項目の目標があり、その中の一つが「男女平等」の実現である

  • これまでの取り組みで日本においても女性の働く環境は変わってきたと言われているが、地域においてはまだ十分な変化を実感できない。今後に向けて地域においても大きく舵を切っていくためは、国や自治体の施策に頼るだけでなく住民一人ひとりが自分の課題として行動することが必要である

  • 働く女性だけでなく男性にも参加を促し、地域の中で[203050]をどう根付かせるかを考える場を創出する。また15年後には中堅となる若い世代がこれからをどう描くか、自分ごととして考え行動する基盤を作っていく

  • また北海道内の他の女性団体とも改めて連携を図り、本事業を契機として、道全体の大きな動きとなるよう働きかけていく

  • 参加者がグループに分かれ、203050実現の課題を明らかにし、自らが何をすべきかについて議論を深め、またその議論を通して「私の行動宣言=北海道アピール」を採択する

  • 「北海道アピール」は内閣府を含め、各共催・後援団体に伝えてその実現を訴えると共に、メディアを通じて広く周知する。実施後は総括を女性向けフリーペーパー(22万部・個配)に掲載することで、日頃関心を持てていなかった方々への啓発を目指す。

【成果報告】
  • シンポジウム全体の評価は高く(とても良かった・良かった98%)、基調講演(同100%)、リレートーク(同 96%)、グループ討議(同 96%)とも満足度が高い。

  • グループ討議を通し、狙いとしていた「自分ごととして考え取り組んでいく基盤を作る」ことはできたと考えられる。

  • 北海道の参加者はグループ討議は苦手といわれてきたが、最初からラウンドテーブルで参加していただくこと、雰囲気作りをすること、基調講演から意見をまとめていただくことで、途中退席は最小限で、中身の濃い議論を行なっていただけた。

  • 男性の参加は少なかったものの、グループ討議にも積極的に参加されており、満足度は女性よりも高かった。

【参加者感想】

本シンポジウムは、『国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業』の一環として、札幌市で開催する運びとなりました。当会、理事の濱田先生が運営に邁進され、最初のご挨拶を新会長の新谷先生、講演を山本教授、参加者も当会会員から多くあり、約150名の席が埋まり、盛会に終わりました。

日本医療大学教授、林美枝子先生のダイバーシティマネジメントについてのメイン講演でした。ダイバーシティは生物学でよく聞く言葉ですが、「性別や年齢の違い、障害の有無、国籍や人種、宗教の違いなどに関係なく、その違いを活かした企業戦略を練る。」と、ビジネスでの文脈では用いるようです。妊娠、育児、介護中の人間、障害者を含め、【しまわれた労働力(非正規雇用)】と表現される層を「宝の山」とみなし、国力に反映させる発想の転換の提示が新鮮でした。

身近なスーパーであるイオン(マックスバリュ株式会社)、HTB局での企業戦略と伴わせ、多様性は企業ブランド力に反映されてくるものでしょう。

また、数値として私達が知るべく事実が何点かありました。
  • 日本が男女雇用格差をなくすなら、その国内総生産(GDP)は16%増える
    (男女格差に関する2012年版の報告書)

  • 699人を2〜5群に分け、様々な認知課題に対する集団行動の成績を調べた結果、個人の知性とは相関しない集団的知性の存在が確認され、参加者の女性の数と新規性に富むアイディアの数は正の相関があった。
    (Science 20 Oct. 2010 vol. 330 no.6004 pp.686-688)

日本での飛躍を目指すために、これらの事実をもとに多様性を寛容した組織ブランドを今後は求めるよう自分達の価値感も変えていく必要があるでしょう。

さて、ダイバーシティを医療業界で適応し、新しい価値を付与することは、何に当てはまるのでしょうか。
山本教授の活動は先日の報告にもある通りに、女性医師、看護師も含めた支援を継続し、イクボス、イクメンを取り上げ、男女が働くことに焦点を持つことなど、素晴らしい成果を伴った価値観の創造をされています。
また、身近な例では、当会での長期にわたる性暴力被害者支援活動、勉強会の継続から、公的なNPO法人ゆいネット北海道での活動へと成長し、直接的な支援を生み出したこと、私達にしか出来ない医療支援策の提供を生み出したことが考えられます。これは、堀本先生、守内先生、澤田先生、藤根先生、また当会支援を行って下さる会員の皆様、それに加えた様々な女性職種が生み出す試行錯誤の末に、場所が移動する相談窓口という予算や北海道に適した形態を生み出しました。(ただし、被害者が落ち着けるシェルターの必要性は変わりません。)

医療の現場でも、今回のような視点を持つことによって、新たな価値を創造できる可能性は多く眠っているのでしょう。

大きな活動だけでは無く、自分個人が出来ることもあります。懇親会の席で、医療者ではない参加者からも女性医療者に向けた言葉として、「個々のダイバーシティに目を向けた治療を提供できるのが女性医師ではないか?」そのような要望も含めた発言がありました。女性医療者として多様性を再確認し、「私が出来ることは何か?」と常々頭に思い浮かべ、仕事に向き合い、活躍する事が重要なのでしょう。

自分個人としても、既に国内女性の少ない診療科第二位の整形外科医であり、やるべき事はたくさんあるように感じておりますので、一生涯働いていくことで社会に還元していかねばならないと感じました。

【11/19 札幌】
 シンポジウム:女性が活躍する時代を作るのは誰か/開催案内


この度、内閣府のご指導のもと日本BPW連合会とBPW札幌クラブ、
日本女医会、北海道女性医師の会の主催により『国・地方連携会議
ネットワークを活用した男女共同参画推進事業』の一環として
シンポジウムを札幌市で開催する運びとなりました。

多くの皆さまのご参加を得てこの事業を成功させたいと考えておりますので
ご案内申し上げます。
ぜひご参加いただけますようお願い申し上げます。

日時:2016年11月19日(土)13:30〜16:30(13:00開場)
場所:札幌市男女共同参画センター 札幌エルプラザ3Fホール
内容:第1部 基調講演 
   講師 林 美枝子氏 「ジェンダーを超えて〜私たちに何ができるのか〜」
   リレートーク 経済界・医療界・学生等
   (当会理事の山本明美先生が登壇します。)
   第2部 グループ討議
申込:Linkhttp://www.jyoseikatsuyaku.com/

詳細はチラシをご覧ください。

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Link女性が活躍する時代を作るのは誰か(PDF)
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