TOP > 各地のたより > 函館
tayori

各地のたより

函館
 

函館女医会懇親会2016

函館女医会は例年通り9月に年1回の懇親会を行い、9名の先生が参加されました。女医会とは直接関係ありませんが、2016年に函館地区であった大きな変化をご報告します。北海道警察函館方面本部に2016年3月に赴任された小笠原和美本部長が立て役者なのですが、彼女は赴任して間もなく、函館産婦人科医会会長に使者を送ってきました。性暴力被害者への対応を地域としてきちんと構築したいという趣旨で、早速、産婦人科医会と警察の間で会議が招集されました。

最初の会議から、本部長のワンストップセンターを作りたいという思いはガンガン伝わってきましたが、何しろ函館方面本部管轄地域での性暴力の認知件数は決して多くありません。そうこうしているうちに、彼女は、現在地域で活動している色々な組織の横の繋がりを強化して、現在ある資源を有効利用してのSART(Sexual Assault Response Team)を提案してきました。本部長という立場を120%活用し、市長からも渡島総合振興局長からも医師会長からも協力を取り付け、市立病院にワンストップセンターを作るという話も現実味を帯びてきました。

彼女のすごいところは、本部長の任期は長くて1年半というところから、自分がいる間に何ができるのか、を任期の終わりを設定し、逆算の理論で、この時期までにはここまでやらねば、という気概が感じられることです。私などは、任期の終わりが見えてくると、気持ちは次の仕事に移ってしまい、全く気合が入らないタイプなので、小笠原本部長の仕事ぶりを拝見し、過去の自分を非常に反省しました。勿論、彼女だからここまでできるということもありますが、裏を返せば、気合いを入れてガチで仕事に全力を尽くすトップは実は多くないのかもしれません。私も含めて、現在この取り組みに関わっているメンバーは、小笠原本部長の凄さに圧倒されながらも、彼女が去った後にこの地域に性暴力対応の活動がきちんと機能し維持されていくためには自分たちが何をすればいいのかを考えていることと思います。
トップが本気で動けば、世の中は凄いスピードで変わることが可能ということを実感した1年でした。

(文責 小葉松 洋子)

Link函館・道南子ども性被害防止・SART発足応援フォーラムの開催(PDF)
otaru

Link


函館女医会懇親会2014

年1回の恒例の函館女医会親睦会は2014年9月10日に行われました。

今年は不肖小葉松が本間明子前会長のご指名で会長交代して初めての親睦会でした。会長を仰せつかってから、会員資格を確認したところ、「函館市医師会と渡島医師会に所属する女性医師」ということで、医師会名簿から女医会未入会の女性と思われるお名前の方全員に女医会をご存知ですか?と会長交代のご挨拶をお送りし、親睦会開催をお知らせしました。今回医師会名簿をチェックして気付いたのですが、医師会の会員名簿には性別の記載がないので、もしかして、女性っぽくないお名前の先生には連絡が漏れているかも、と思いました。

今年の親睦会は14名の先生方にご参加頂き、参加者の半分が初参加ということで、仲間が増えたことが今年の一番嬉しいニュースです。中には高校が同期同士で、今回の会で久々に会ったという先生方もいて、気持ちは高校生に戻ったようにおしゃべりに花が咲いていました。

新会長としては、まずは女性医師の交流の場として参加者を増やしていくことが第一の目標です。ゆくゆくは、医師会に未入会の研修医にも参加をお誘いし、若い先生方に情報提供できる場にしていきたいと思っておりますが、何しろ、参加者皆様が色々頼まれ仕事が多く多忙にて(頼まれると断れない性格)、いつまでにこれを実行、という期限は設定しておりません。ゆっくりでも少しずつでも進化する会ならいいでしょう、とゆったりと会長を務めていきたいと思っております。



函館女医会懇親会2012

毎年恒例の函館女医会懇親会が2012年9月29日に行われました。
参加者は7名でしたが、毎年参加されている最高齢の先生は93歳!です。

本間明子会長の方針で、お勉強抜きで懇親がメインという会ですので、話題はプライベートな話が多くなりましたが、やはり、参加された先生方は、医師といえども嫁だったり妻だったりの立場から、家族の介護の大変さがメインの話題になってしまったのは、今の日本社会の縮図のようでした。

大正生まれの先生方が、おいしそうにコース料理をぺろりと平らげられるのを見て、「元気で長生きの秘訣はやはり丈夫な消化器が必須」と感心いたしました。当日はごちそうでしたが、最近の知見では、腹7〜8分目が老化予防によいそうですので、特別な日にはおいしいお料理を頂き、普段は質素にカロリー控えめが重要か?と自分に言い聞かせた会でした。



「函館・性と薬物を考える会」の紹介

湯ノ川女性クリニック
小葉松 洋子

「函館・性と薬物を考える会」は現在、渡島桧山地区で、性教育や喫煙薬物防止教育の出前授業を行っているボランティアの会です。この会の生い立ちは、函館市の前教育委員で、児島小児科院長の児島宏典医師が、2000年に函館市で開催された第4回北海道思春期研究会で発表された道南地区の10代の人工妊娠中絶率、性感染症罹患率が、全国平均を大きく上回っていたことにショックを受けたことがきっかけでした。

otaru 当時の渡島桧山地区では、主に産婦人科医師が中学や高校に呼ばれて講演会形式の性教育を単発で行い、学校側の取り組みとしては、養護教諭を中心とした性教育授業も行われていたようでしたが、取り組みの程度は学校によって温度差があり、学校側としては講演会に呼ぶ講師の選定、交渉等も、それぞれが独自に試行錯誤しているような状況だったようです。中には「生徒の行儀が悪く、講師の先生に怒られてしまい、次の年もお願いしますとはとても言えない状況です。」という高校の養護教諭もいらっしゃいました。本来は行儀の悪い生徒ほど性教育が必要でしょうし、年に1回の講演会ではどの程度の効果があがっていたのかも微妙でした。

そこで児島宏典医師は教育委員の立場をフルに生かし、医療関係者と学校関係者で性教育の出前授業のボランティアの会を作ろうと呼びかけたのでした。当時産婦人科と小児科から医師6名が参加、その後マンパワー確保のため看護師、助産師等にも呼びかけ、十数人の賛同者がありました。学校の事情を考慮し、学校からの講師依頼はすべてファックス1枚で済むようにし、講師料も原則ボランティア(予算があるので下さるという場合は頂きますが)にし、申し込み用紙を各学校へ配布しました。

また出前授業に出かける意思のある医療関係者には、授業の質の確保と共通の認識で教育をすることを目的に、当時は月1回の研修会を行い(計18回)、より多くの会員が授業をできるように努めました。また会の発足時点に学校側から、性だけではなく喫煙や薬物の防止教育もしてほしいとの要望もあり、主に薬剤師が喫煙薬物防止授業を担当することになりました。

さらに年1回は市民への啓蒙も兼ね、市立函館保健所と共催で全国区の著名な講演者をお呼びして講演会を行っています。特に「夜回り先生」の水谷修先生と京都大学の木原雅子先生の講演は、お二人の強い情熱が伝わってくる感動的な講演会でした。

現在の会員数は医師5名、助産師8名、看護師5名、保健師14名、薬剤師3名、教諭5名、保育士1名、市議会議員1名で計42名という構成です。会員の親睦に飲み食いは欠かせず、総会でも幹事会でも「飲んで食べてしゃべる」が基本です。

函館では2007年に高校生が元同級生から暴行を受け、亡くなるという悲しい悲しい事件がありました。心ある函館の大人たちは、函館が子供達にとって「ここで生まれ育ってよかったな」と思える街になるよう頑張っていると思います。「性と薬物を考える会」の会員達も、一所懸命授業を聞いてくれる子供達から元気をもらいに、出前授業に出かけているのでした。

(平成21年9月記)


pagetopページTOPへ
COPYRIGHT@HOKKAIDO MEDICAL WOMEN'S ASSOCIATION. ALL RIGHTS RESERVED.