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小樽女性医師のつどい“第25・26回あじさい会”レポート


幹事 澤田香織

あじさい会は、年2回小樽市医師会後援いただき開催している。生涯教育の一貫として単位も取得している。「あじさい会」ってなにと小樽市医師会理事会でも質問をうけ、改めて親睦の会であること、女性歯科医師との連携も伝えることができました。私達は、基幹病院の地域連携室を通じ若い先生のご参加に努めています。5月すでに小樽市立病院での研修を終えた先生にもご案内を差し上げたところ、メールで返信をいただきました。また、小樽にいらしてくださるのを楽しみにしております。毎回10名前後での開催ですが、歯科の先生も毎回ご参加いただき、良い連携を繋いでおります。

第25回あじさい会は、平成28年5月25日、10名のご参加でした。ご講演は、掖済生会病院の安保文恵先生。胃がん検診の考え方について学びました。先生は前勤務先の旭川でがん検診の認定医となり、読影診断をされています。2015年対策型胃癌検診に内視鏡検査が追加されましたが、技術、体制の精度管理の問題点、低い受診率(特に小樽市は4.21%)、これからの胃がん検診展望について教えていただきました。特にピロリ菌除菌後、胃がんと診断した症例を通じて、定期的な胃がん検診が必須であることを改めて認識しました。

第26回あじさい会は、平成28年10月21日、初めて歯科医師の先生の講義をいただき、6名のご参加でした。ご講演は、朝里インター歯科クリニックの中川靖子先生の「顎骨壊死および口腔乾燥症について」でした。いずれも、病診連携、医科歯科連携が重要であり、実際の症例を提示されながら、わかりやすく予防診断治療について教えていただきました。

懇親会で会員の先生のライフワークを伺う事は、とても楽しみであり、発見も多いものです。中には家族が国際結婚し海外に住まれている、お子さんが修学旅行で海外に行く、ワイン利きのためのフランス葡萄畑巡りツアーなど、私達の生きている世界は広いです。母の介護で気持ちがずっと家に向いている私にとっては、まぶしい世界のように感じられました。女性の生き方も様々で、それぞれが人生を楽しんでいます。そのエネルギーは素晴らしいです。たくさんの先生と交流し、いろいろな世界に連れていっていただきます。ニューヨーク、パラオ、パリ、世界にまたがった楽しい話題でした。また、10月結婚報告もいただき盛り上がりました。

私達は結婚、出産、育児、教育、介護、そして親の終活に関わる中で多くを学んでいます。忙しく、患者さまと向き合う毎日でも、自分の生活に中に活かし、励まされ、また次へ繋げていくことができます。ほんとうに会員皆さまとの出会いに感謝を申し上げます。




小樽女性医師のつどい“第24回あじさい会”レポート

平成27年10月16日:オーセントホテル

今野(演者)、秋谷、荒木、佐藤、白木、高川、
中川、真屋、和賀、常見(幹事)、澤田(幹事)
参加者11名

第24回あじさい会は、掖済会病院外科医長 今野愛先生より乳癌診療についてご講演をいただきました。小樽市においては唯一乳がん専門医です。女性にとって罹患率は最も高い癌、でも早期に発見できれば、長期生存率が高く、長くつきあっていく病気と患者様ご説明されていると伺いました。まさにかかりつけ外科医として、患者さまに長く寄り添う姿勢を感じるご講演となりました。女性であるからには乳がんは外せないと強い意志に、女性らしいきめ細やかなご配慮も感じられました。

乳がんの疫学(2011年乳がん学会)では、①年齢のピーク値は40後半と60前半の2つある、②女性のがんの罹患率第1位で年間48481人発症、③死亡率は女性の癌の第5位であること、④10%に家族歴がある。⑤33%は閉経前女性である、⑥自己発見率が55%。⑦しかしながら検診率が現在の28%と低い⑧50%以下の2cm以下の腫瘤であることを示されました。日本人女性で生涯癌に罹患する率は、乳がんが12人に1人と最も高い。しかし先進国においてイギリスでは5人に1人、アメリカでは8人に1人、フランスでは10人に1人と更に多く今後も増加傾向にある。日本における検診が2年に1回となった背景も伺い、今後乳がん検診勧奨などにも、かかりつけ医として積極的に関わりたい。さらの自己検診、診断、そして治療、予後にわたり広く学びました。また、術後のボディーイメージの変化により女性として何かが欠けてしまったという喪失感に加え、更年期障害、内的な感情が前面に出やすい時期でもあり、また家族の協力が得られないなどに寄り添う重要性も強調されました。現在、女性特に特有の疾病の場合、選択肢があれば女性を選ぶ患者さんが増えています。今後のご活躍を祈念しております。

今回は、2名の女性歯科医師、2名の研修医を含み11名の出席でした。最近、地域連携室を通じたご案内により、毎回勤務医の新しい先生が参加されており、新たな方向性が感じられる会になってまいりました。研修医の先生の成長も、その表情からお察しできることも私達の喜びになりました。懇親会も会員交代でコーディネートするようになり、毎回お食事も楽しみになりました。今回は吉田先生コーディネートでピアット(イタリアンレストラン)でした。

ピアットに移した懇親会ではいつものようになごやかな時間をいただきました。どうして医師になったのか、いつごろからなりたいと思ったのかといった、初心に戻るような話題、また研修医のいろいろな不安から、ライフワークの音楽の話、家庭の話はまさしく今を生きている女性医師ならではといえます。様々な公的な活動をしている先生の中にも、その人生の一端に触れることで、とても勇気づけられ学ぶことも多々あります。こんな笑顔がいっぱい、高らかな笑い声が飛び交う会にまたぜひご参加ください。

幹事 澤田香織



小樽女性医師のつどい“第23回あじさい会”レポート

平成27年6月5日:オーセントホテル

この度のテーマーは「糖尿病診療に関する最近の話題」です。演者は、本会会員小樽中央クリニックの院長、中垣彩先生した。昨年7月から小樽市駅前徒歩5分のところに開業されました。近年糖尿病において新薬が続々でており興味ある話題となりました。まさしく糖尿病A to Zのご講演でした。きめ細かな患者指導も歯科も含めてさまざまな科が集まるこの会にとって、とてもいい学びとなりました。クリニックは基本的には、個人完結型で、なかなか他の先生の取り組みを見聞する機会は意外に少ないものです。中垣先生の患者中心指導の工夫や患者さんに対する思いを伺う機会となりました。

前回初めて参加してくださった市立病院研修医の先生に加え、このたび掖済会病院からも初めての先生がご参加です。地域連携室とも良い連携でき院内女性医師にご案内いただいております。出席者は20代から50代の7名でした。

会員のお父様がご病気を契機にこの4月に廃院されました。娘さんが継承するという選択肢もあったと思いますが、現在の勤務医としてスペシャリストを貫く決意。地域としては、長年お父様が、地域に貢献されてきた診療所を継承されなかったのは残念でした。でも私達は人生の岐路に立ち力強く歩む彼女を応援したいです。
そうです。生きている人生そのもの触れることはとても勉強になります。若い先生達は子ども達の成長に合わせて自分自身を変えその変化を楽しんでいる。ここには、若い先生達がさまざまな女性医師の人生に触れ、さまざまな生き方を選べるようになるためのエッセンスがあります。

研修医の先生方より愛称で呼びたい、また呼んで欲しい?この会はファーストネームで呼び合える会なのです。この繫がりを未来へ、多くの年代の先生方が集まる中にたくさんの気づきがあります。食事も会員の若い先生のコーディネ−トとなりました。今後も楽しい会への工夫をしてまいります。

幹事 澤田香織



“第22回あじさい会”レポート

平成26年10月31日:オーセントホテル

秋谷(演者)、和賀、秋谷、真屋、中島、吉田
常見(幹事) 澤田(幹事)
参加者7名

年2回開催しこのたび第22回を迎えました。
この度のテーマーは「消化器疾患における最近の話題」です。本会会員、掖済会病院・消化器センター和賀永里子先生です。女性の死亡第1位は大腸癌です。私達にとっても切実な興味ある話題となりました。

内視鏡検査でも画像強調、拡大内視鏡観察により新しい診断学が構築されつつあること、小腸内視鏡、大腸3DCT、小腸および大腸カプセル内視鏡の消化器専門病院ならでは症例提示をいただきました。また、高齢化社会において、年齢や認知症を含むさまざまな状態に対応した治療の選択が必要です。その一つとして閉塞性大腸癌における大腸ステント留置治療があります。この方法で劇的に腸閉塞が解除され、経口摂取でき全身状態改善。さらには原発巣の手術もできた92才の症例を提示されました。まさしく今後高齢者の癌の患者さんはどうあるべきか考えさせられました。また、大腸癌健診において、健診受診率はまだまだ低く、2013年で男性47.5% 女性37.4%。さらに要精査者の精査率は64%です。2010年の要精査51万人に対し精査未受診はなんと8.8万人以上もいるのです。その主な理由は、自覚症状がない、検査がわからないので不安、検査がつらい、恥ずかしい等です。ここに私達、地域かかりつけ医としての役割があるのかもしれません。受診勧奨、要精査者支援などもっと工夫しなくてはなりません。和賀永里子先生は。消化器内視鏡学会専門医、消化器病学会専門医としての役割と、お父様が開業医でもありかかりつけ医としての役割を意識した、示唆に富んだご講演でした。

今回、初めて市立病院研修医の先生がご参加されました。懇親会もレストランに会場を移し秋谷先生のコーディネートでおいしいフォアグラもいただきました。やっぱりおいしいものをいただくと会話も弾みます。女性医師の会というと 男性医師から「怖い会?」とも言われたりして、ちょっと笑ってしまいます。確かにあじさいの花言葉は 「非情」です。各病院連携室通じてご案内した際、今回初めて「小樽女性医師のつどい」とつけさせていただきました。

リアル女医、いろいろな生活・仕事の仕方がある。人生の楽しみも悩みもあります。でも 既婚 未婚 離婚、子どもいる・いない、まったく関係なくそれぞれの人生を輝いていると思えます。それそれが素晴らしいです。家庭があっても「お一人様」旅行を楽しんだり、一方姉妹、母娘の旅行の楽しさもいろいろです。

「どんなことも経験になっている。」と秋谷先生。こんな多様性を楽しめる会も他にはありません。2時間半ちかくの懇親会 あっという間に時間過ぎてしまいました。こんな会に気軽に参加してみませんか。楽しみ、笑い、のけぞったり、時に(夫や彼に対して)怒ったりしてみませんか。小樽生まれの小樽育ち、そしてまた小樽に帰って来てくださった研修医の先生の成長も今後楽しみです。娘を応援するみたいな気持ちです。

そこで私達の一句
  結婚は予防接種みたいなもの  そのこころは?
     しないととやかく、まわりから言われる。
     一度すると、(たとえその後どうなっても)言われることに免疫ができる。
  しかも
     するかしないか、それは任意です。
     しなくても困らない人もいます。
  と続きます。

結婚、出産、育児、子どもの教育(受験) それらは女性の人生にとって重大なライフイベントです。これをワクチンに喩えるなんて、この気楽さ、たくましさ、りりしさを身につけよう。多様性を楽しめることができる社会であって欲しい。

今は、インフルエンザワクチン接種の季節です。とくに医療従事者はどうぞお気をつけてくださいませ。
幹事 澤田香織



“第21回あじさい会”レポート

平成26年5月30日:グランドパーク小樽

秋谷(演者)、白木、高川、和賀、吉田、菊池
常見(幹事)、澤田(幹事)
参加者8名

年2回開催し発足10年の節目を経過いたしました。会員の皆さまとアイディアをだしながら運営することとなり、新たな10年のスタートの気持ちで開催いたしました。

このたびは、この小樽市で半世紀近くご活躍の西病院副院長、秋谷由起子先生のレクチャーです。「日常診療の中に潜む認知症 〜認知症を見逃さないために〜」。専門科はさまざまでもかかりつけ医として、たくさんの高齢者を見ることの多い私たち。今回の診療報酬改定でも、かかりつけ医として特に取り組むことが期待される疾病には 糖尿病、高血圧、脂質代謝異常症に加え、認知症がはいっております。いつでも気付いて、専門医や介護福祉へ繋げる役割は年々高まっております。

厚労省は2年前「認知症施策推進5カ年計画(オレンジプラン)」を発表しました。7つの柱がありますが、ポイントは早期発見早期治療、地域連携。介護認定審査委員会では、医見書と概要調査票の認知症自立度に非常に大きな解離がある場面のしばしば遭遇いたします。一般医科でも認知症を疑うことが重要です。65才以上の人口の15%に認知症があるといわれております。小樽市の人口を12万人とすると高齢者65才以上は1/3で約4万人。推計でも約6000人。2012の時点での有病率は85才以上2人に1人は認知症と言われる。高齢者をみたら認知症を疑う時代となっております。

まずは、疑うこと。日常診療の中でよくみる場面として

  1)治療効果が上がらないとき
    (服薬がうまくいっていない可能性)

  2)本人に質問しているのに同伴者を振り返る
    (自分の記憶に自信がない)

  3)いつも同じ服装 化粧をしなくなった
    (日常生活能力に低下)

  4)取り繕いが多いとき{記憶力の低下をごまかす}

   5)ある日突然できていたことが出来なくなったとき
    (調理中に急に手順がわからなくなったなど)

  6)予約日を間違える、忘れる。

  7)バックの中に小銭がたくさんあるとき
    (計算能力の低下、小銭を数えるのが億劫)。

そのほか、抗うつ剤の投与既往がある、前立腺がん、糖尿病との関わりもいわれており、お薬手帳でも確認してほしい。


精神科らしい視点で、家族背景、生活歴、生活状況をきめ細やかに診られております。薬物療法のポイントや日頃の診療の中の疑問にも、たくさんの事例からわかりやすく説明を伺いました。特にうつと認知症の鑑別など難しく、高齢者で排泄にこだわりなど身体症状を執拗に訴える患者さんはうつ病を疑うなどいい示唆をいただきました。


達のあじさい会は人数が少ない分、いつもアットホームな感じです。場所を移動せず1カ所でPM10:00までの設定。朝型の先生が多くこのまま解散となります。子ども達が成長し運動会の話題も今回で最後でしょうか。各先生の趣味や生き方を伺う時、診療と家庭といった二者択一でなく、どちらも大切にしながら、そして活かしながらご自身を磨いていらっしゃると感心いたします。

歯科医の菊池先生のご参加も貴重です。歯科予約において頻回にキャンセルする、時間を間違えるなどよくあるようです。認知症は歯科との連携も重要です。このように発展できる繫がりを大切にしたいものです。次回は和賀先生から消化器のテーマーでレクチャーをしていただきます。楽しみに。

幹事 澤田香織


“第20回あじさい会”レポート

平成25年10月27日:グランドパーク小樽

いよいよ第20回を迎え、発足して10年となりました。小樽市女性医師の懇親の会として平成16年6月第1回目開催。ちょうど性差医療が注目されていた頃です。「あじさい会」と名付け、毎回10名前後で歯科医師、余市、札幌市からのご参加もいただき、年2回開催してまいりました。その後会員の皆さまから得意とするところや勉強したいテーマを小樽市以外からもご招待しレクチャーいただくようになり、地域や専門を超えて話題も広がり、楽しみな会となっております。

このたびは、札幌市で開業されているとも耳鼻科クリニック 新谷朋子先生より、「めまい、耳鳴りについて」レクチャーをいただきました。とも耳鼻科クリニックは札医大のすぐそば、1km圏内に耳鼻科クリニックが5件もある激戦地区にあります。その中での特徴あるクリニックづくりについてのお話もとても興味深いです。難聴疾患、特に子どもや高齢者の難聴の診療に力を入れ、幼児聴力検査機器や補聴器適合試験機器など難聴関連の検査機器を充実させている。言語聴覚士の専門スタッフによる言語リハビリ訓練をされ、特に小児難聴の治療において子どもの難聴やことばの問題について取り組んでいらっしゃるご様子をステキな笑顔でお話してくださいました。

学生時代以来の耳鼻科レクチャーでしたが、検査や治療の方法も検査機器の進歩ともに進化しています。アレルギー鼻炎のレーザー療法、突発性難聴におけるステロイド鼓室内注入、スーパーライザー治療、耳鳴りにTRT療法(耳鳴りの順応リハビリテーション)などもご紹介いただきました。
めまいや耳鳴りは内科でもよく見る訴えです。また、年齢と共に自らの機能も心配なアラフォー・アラフィフの私達は、難聴・補聴器についての関心も高いです。
加齢による難聴は、小さい声が聞こえない上に大きな声も響き、聞きやすい音の閾値が狭まる、子音がききとりにくく言葉としてわかりにくくなる、騒がしい環境下で聞きたい言葉が聞き取りにくくなる。まさしく高齢者には、ある程度の大きさで、ゆっくり、静かなところで話しかけることが大切ということです。補聴器は高価でもあり、よりよく使っていだくための基本的な知識も学びました。高齢になるほど補聴器を使わないと孤立しやすく、認知症にも関係いたします。日常に診療でも心得ておきたいところです。めまい・耳鳴り・難聴と不安が前面にでやすい訴えに対して、患者さんへのきめ細かいアドバイスを伺い、科にかかわらず高齢の患者さまをたくさん診ている私達にとって有用な時間をいただきました。新谷先生には心より感謝申し上げます。

私達女性医師にとって楽しい集いとはどのような会でしょう。雑談中にも学びがある。特に自分の専門外の領域は特に有用な知識になります。心の内も少し声にだし、賛同・励ましていただけること。他の先生の目標や「楽しみ」なども良いお手本に。できれば同じ目標を持って同じ方向をめざすこと。これが一番長く続く秘訣なのでしょうか。遊びの少ない私達ならもっともっと楽しい遊び(学び)にしたい。こんな繫がりがまた次に繋ぐパワーをいただけることと毎回実感しております。
あじさい会の皆さま、心から感謝申し上げます。

幹事 澤田香織


“第19回あじさい会”レポート

平成25年5月27日:グランドパーク小樽
参加者(敬称略):高川志保(演者)、荒木麻美子、田畑佑希子、守内順子、
         和賀永里子、吉田匠子、常見恵子、澤田香織、計8名

このたびは、医療法人社団錦町医院副院長 高川志保先生より病院連携:地域医療連携システムID-Linkと循環器領域を含む身体疾患に潜むうつ病についてご講演いただきました。
私たち開業医にとって、専門医と情報を共有できることは、検査などの重複を避けるだけでなく、さらに患者さまへの納得のいく説明をするためにも有用です。また、病診連携で見える信頼関係は、患者さまへの安心にも繋がります。
このたびのご講演では、一歩進んだ連携としてID-Linkを用いて病院と情報を共有するというシステムのご利用経験をご講演いただきました。

高川志保先生は、長く市立小樽脳・循環器・こころの医療センター(以下医療センター)で循環器専門医として勤務された後、平成24年より現在、ご実家の錦町医院で療養中の院長(お父様)に代わり副院長として日々診療されております。その経過の中で、医療センターで診ていた患者さまが、継続して志保先生に診ていただきたいと思うのは、当然のことだったと推察されます。このような場合、診療情報を病院から持ち出すことは法律違反であり、従来なら改めて診療情報提供書をいただくか、または持っているお薬手帳から推察して診療するしかありませんでした。その時に、ちょうど医療センターにおいて、地域医療連携システムID-Linkが構築され、これをご利用することになりました。このシステム、インターネットで登録するとすぐに利用が可能です。もちろん患者さまには、説明と同意が必要です。共有する情報は、処方、検査結果、画像およびその放射線科医レポートと多岐にわたります。「このシステムの利用により、情報をいただく患者さまの負担が軽減し、逆紹介もスムーズで、予約した画像診断もすみやかに確認でき、十分な情報共有は患者さまにとっても安心でとても有用」とその体験をご紹介くださいました。

また、循環器専門医としての経験から、健康な生活を阻害する因子としてうつ病がとても多いことを示され、循環器疾患を含む身体疾患を持つ患者さまのうつ病、不安障害、気分障害の有病率が予想以上に高く、また逆にそういった精神障害が、身体疾患の予後経過に及ぼすマイナスの影響についてのデータもお示ししてくださいました。
診療の中で、眠れないといったうつ病を疑う患者さまをすぐ精神科へと紹介するのではなく、全人的に診ることができるようになりたいと締めくくってくださいました。専門を活かしながら、地域でお父様の診ていらした患者さまに勇気づけられながら、患者さまに向かっておられる真摯な姿勢が手に取るように伝わってまいります。ありがとうございました。


荒木麻美子先生よりご自身が歌うCDのプレゼントもあり、また守内順子先生より性暴力被害者支援センターSACRACHについての説明、私澤田より小樽市医師会看護高等専修学校における地域医療見学臨地実習についてなど各先生の日頃の活動やご家族のことなど話題は多岐にわたり、楽しいひとときを過ごすことができました。

次回は平成25年10月28日です。また皆さまにお会い出来ることを楽しみにしております。

幹事 澤田香織


“第18回あじさい会”レポート

平成24年10月29日:オーセントホテル
参加者(敬称略):合田由紀子(演者)、荒木まみこ、柴田邦子、星井桜子、
         松原美佐紀、守内順子、和賀永里子、吉田匠子、
         常見恵子、澤田香織  計10名

このたびは、札幌市立病院 緩和ケア内科部長 合田由紀子先生より緩和ケアについてご講演いただきました。

緩和ケアの歴史から始まり、痛みの定義、コントロールについて簡潔明快にまとめてくださいました。札幌市立病院における疼痛外来に始まり、現在2床の緩和ケアベッド運営に至るまでの経緯にも、長く関わっていらした合田先生の熱意が感じられます。最後に、緩和ケアで大切な事に、1)患者さんのQOLの改善のために 2)患者さんのペースに合わせて 3)家族のケアも忘れずに 4)雰囲気を造ることはとても大切(忙しさを感じさせない、笑顔、座って話すなど) 5)医療者の人生観、死生観の確立 6)癒し 許し 感謝、と挙げられました。

緩和ケアをめぐる言葉の定義についても、従来ギアチェンジ型のターミナルケアからホスピスケア、緩和ケア、Supportive care (がんの支持療法)、緩和医療学、そして高齢者医療も加わり、人としての尊厳に繋がるエンドオブライフ ケアと変遷し、とらえ方も変わってきていることに触れてくださいました。
合田先生は、行事、イベントを積極的に行い、生き生きとした、たくさんの思い出をつくること、そして命に限りのある方のそれは、final memoryとなるのだからとても大切であることを、先生のご経験から教えてくださいました。医療の中では見落としたやすい、また重要視されないできた、これらのことを胸に刻みたいと思います。まさしくその人らしい最期の時間を大切にお過ごしになっていただきたいという希望や願いを感じます。
合田先生のお声のトーンがやさしくとても癒やされます。それでいて山ガールのたくましさも兼ね備えております。ずっとお話を伺っていたいと思わせる素敵なご講演でした。日頃かかりつけ医として患者さんの日常のさまざまな出来事をじっくり聞いておられる、ご参加の先生には、科は様々でも、とても興味を引く内容となりました。このたびは、初めて北海道医師会へ生涯教育講座として申請し、カリキュラムコード13地域医療 15臨床問題解決のプロセスとして認定をうけております。地域連携にふさわしい、いいネットワークの広がりを感じさせる、いい会となりました。皆さまお一人お一人に心より感謝を申し上げます。

「今は女子会流行だけれど、医師の世界でも女子会って楽しい!!」合田先生のお言葉です。札幌市立病院の中でも女子会(熟女会?)があるそうです。次回は平成25年5月27日です。また皆さまにお会い出来ることを楽しみにしております。

幹事 澤田香織


“第17回あじさい会”レポート

平成24年5月28日:オーセントホテル
参加者(敬称略):吉田匠子(演者)、秋谷由起子、柴田邦子、高川志保、田畑佑希子、
         松原美佐紀、和賀永里子、常見恵子、澤田香織
         計9名  お子さん二人参加

kouen この5月最後の土日は、運動会の学校が多かったと思います。ドキドキで天気を気にしておりました。予定を圧縮されたためお弁当なしの運動会、日曜日に振り替えての運動会と、お子様のいる先生方の奮闘ぶりをお聞きするのも懐かしく楽しいです。

このたびの第17回あじさい会は、初参加のお二人の先生とご一緒に二人のお子さんも参加してくださり、子どもの話題も多く懇親も深まる会となりました。

今回は、市内で開業されている医療法人社団 梅ヶ枝内科眼科クリニック副院長の吉田匠子先生より「 外来でよくみる眼疾患 」について講義いただきました。

内科など診察のついでに聞いておきたい(眼科に行くほどでないけれども診てもらいたい)、往診先のねたきりの患者さまのように簡単には受診できない患者さまのよく聞かれる主訴について、実際の写真をたくさん拝見させていただきました。目が赤い、充血、まぶたが腫れている、涙目、眼が乾く、2重に見える、眼がかすむなどの症状です。どんな時に眼科への紹介が必要かなどのポイントを高齢者の特徴をとらえながらのお話でした。

老化に伴う眼の変化は私どもにも切実な問題ですが、眼の老化による生活の影響もよく意識した患者さまへのアドバイスも素晴しいです。
具体的には、老化すると、視力も落ちる、動体視力も落ちてくる、動いている物が見えにくくなる、文字も小さく見える、淡い色は見えにくくなるなどあります。
車の運転では、ヘッドライトがまぶしく見え、信号も後光がさしてしまう。暗いところでは見えにくく、暗順応も遅いのですが、明るくすると今度はまぶしくて見えにくい。そういったことが、ご高齢者の運転事故に影響します。
また、家屋でも、夜間トイレへ行く時など転倒しやすい、視野が狭いので振り向きざまにぶつかるなど、挙げられます。対応策として、白いテーブルに白の食器は見えにくいので、ランチョンマットなどを利用して色のコントラストつける。似たような色の階段ならエッジに異なる色のテープを貼る。このご提案、よく心に留めておきたいと思います。

救急当番で遭遇するような疾患や、眼科で初めて指摘された黄疸の患者さま、同じフロアで内科開業されている夫の採取したアニサキスの写真もあり、躍動的な外来診察のご様子が目に浮かぶような楽しいお話でした。

懇談会では、お一人お一人の近況;精神科でも患者は高齢化し癌、腎不全等の疾患も勉強しなければならないこと。眼科でも高齢化のため白内障の手術も数年後のADLを考えて判断していること。診療での感想、思春期の子どもとの楽しい?バトルなど家族のこと。畑や韓流ドラマなど趣味のこと。多岐にわたり披露していただき、笑声が絶えないひとときでした。皆様の元気が、患者さまの元気にきっと繋がっているものと拝察しております。

次回は10月26日です。また楽しいおしゃべり出来ること楽しみにしております。

幹事 澤田香織

“第16回あじさい会”レポート

平成23年10月24日:小樽グランドパーク
参加者(敬称略):前田香折(演者)、秋野恵美子、菊池ともみ、柴田邦子、白木淳子
         高川志保、和賀永里子、吉田匠子、常見恵子、澤田香織
         計10名

kouen 第16回あじさい会は、「スキンケアの基礎知識」についてレクチャーいただきました。
スキンケア、女性ならちょっとときめく話題です。講師は、小樽で開業されている医療法人社団 小樽前田皮膚科クリニック 副院長の前田香折先生です。

「スキンケアとは、皮膚を理想的な状態に保つための手技・手段」と定義し、皮膚の機能や解剖、組織図を使い説明してくださいました。皮膚の機能には、1)対外保護作用 2)体温調節作用 3)知覚作用 4)分泌排泄作用 5)吸収作用 があり、これらの機能を十分に発揮できるインタクトな状態を理想的と考えます。きめが細かく、毛穴が目立たず、ツヤがあって、しわもたるみもない肌をめざすといった広告とは視点が異なります。

赤ちゃんの皮膚をふあふあクッションと、老化した皮膚を体育館のマットレス、またはせんべい布団とたとえ、それぞれの違いを組織学的にわかりやすく説明してくださいました。よく、外来に乾燥肌の方が来院いたしますが、服薬を用いたかゆみ予防、湿り気のあるうちにローションをのせるように、孫の手は角質層バリアを傷つける、と患者さんへのアドバイスもいただきました。肝斑、シミ対応、帯状疱疹では、皮膚科、内科、精神科、臭いに関しては、さらに歯科と科目を越えての議論となり、まさしく医療連携の会となりました。

前田香折先生自身とても美しい肌の持ち主です。その秘訣をお聞きいたしました。
特に皮膚科専門医としてのアドバイスも多々いただき、自らの間違ったスキンケアに思わず苦笑する場面も多々ありました。今日は、化粧品として何を使うかではなく、どのように使うかは最も重要ということを学びました。ポイントは、整った角質層です。
擦らない、潤す、補う、紫外線を避けるという基本に、前田先生自身は、クレンジングジェルを肌にのせたら( 決して擦りません )テッシュペーパーで押さえて余分なものは吸い取り(ここでも擦りません)、化粧水をコットンにひたひたにタップリつけ保湿してから入浴。シャンプーなども顔に着かないようにする。泡で洗顔(もちろん擦りません)。さすがです。前田先生が注目しているのは基底膜に作用するという化粧品です。 (次回の時にこっそり教えます) 美しさも努力の結果ともいえます。

スキンケアは肌だけでなく心も磨いてくれる と、ある美容家の言葉もあります。
楽しみながらのスキンケアは、いいリラックスタイムにもなります。
あとは、よりよい結果を期待するならば、時間がない時でも、少しでも前田方式スキンケアに近づけたい。アラフォー、アラフィフの私達ですから、きっと効果絶大と想像し楽しんでおります。

次回は5月28日です。また美しいみなさまにお会いできることを楽しみにしております。   
幹事 澤田香織

“第15回あじさい会”レポート

平成23年5月23日:オーセントホテル小樽
参加者(敬称略):続多香子(演者)、秋野恵美子、秋谷由紀子、荒木まみこ、
         菊池ともみ、柴田邦子、白木淳子、星井桜子、和賀永里子、
         吉田匠子、常見恵子、澤田香織
         計12名

kouen あじさい会は平成16年6月に発足して以来今回で15回を迎えました。いつも小樽市内の女性医師だけでなく札幌からも、また歯科医師の先生の参加されております。
今回は、ハートランド円山ビル2F 札幌円山腎泌尿器科クリニック院長 続多香子先生より“女性の頻尿~過活動膀胱と間質性膀胱炎“の講演をいただきました。

膀胱の解剖・生理からはじまり、以下のポイントを述べられした。
  1. 頻尿=過活動膀胱でない。
  2. 抗コリン使用前に残尿測定が必要である。
  3. 抗コリン剤で改善しない頻尿に間質性膀胱炎が含まれている。
  4. そしてまず間質性膀胱を疑う、とくに尿を我慢していると痛みや不快感が強くなり排尿すると楽になるのが特徴である。排尿時に痛みがあるのは膀胱炎と考える。
  5. 間質性膀胱には食事療法も重要。 アルコール カフェイン 香辛料 酸味の強い柑橘類、酢の物などが望ましくない。

眼科、精神科、内科、歯科と専門の科はさまざまですが、どんな科であっても普段よりかかりつけ医として嫁姑関係や町内会の日程・人間関係まで把握されている先生方ですから、患者さんの苦痛―とくに今日は頻尿に対するデリケートな気持ちに寄り添うことができると好評のご講演でした。デリケートな問題ほど、だれに聞いてもらうかが重要です。女性ならきいてもらえる?ちょっと相談したいというニーズに十分応えられそうです。

自分の親が間質性膀胱だったとか、食事指導なども身近な話題として学ぶことができました。 あじさい会、こんなに笑い声が絶えない会は他にはありません。 学術的なこと、公務のこと、そして家族、ファッション、恋愛、料理、歌,ゴルフなど趣味のこと、先生方おひとりお一人が、人生を楽しんでいるってことが伝わるような会です。ワークライフバランスが自然体でできている?(そこには努力があることはもちろんですが、それを感じさせない笑顔がステキです)どんなことでも楽しめる能力、この会でたくさん笑うことも大切です。

北海道医師会では、女性医師等復職研修相談事業のうち女性医師等支援相談窓口コーディネータ事業がはじまります。このような地域での親睦の会がいい情報交換の場になれるでしょうか。孤立せずたくさんの先生に接すること、これがキーワードと思った次第です。次回は10月24日です。またお会いできることを楽しみにしております。

幹事 澤田香織

“第14回あじさい会”レポート

平成22年10月25日:オーセントホテル小樽
参加者(敬称略):藤井美穂(講演者)、秋谷由紀子、荒木まみこ、
         柴田邦子、白木淳子、高川志保、守内順子、吉田匠子、
         和賀永里子、常見恵子(幹事)、澤田香織(幹事)
         計11名

第14回目のあじさい会では、カレスサッポロ時計台記念病院 女性総合診療センター センター長 藤井美穂先生をお招きし『婦人科疾患とHPV』というタイトルでご講演頂きました。美穂先生はすでにご承知の通り、道医でのご活躍は素晴らしいものがあります。また、前北海道女性医師の会の会長でもあり、また北海道でも性差医療が提唱されはじめた時の先導者でもあります。現在、男女共同参画でも指導的立場にもあり、様々な視点でお話くださいました。

kouen まず、子宮頚がんの解剖、組織、疫学、子宮頸がんワクチンの有用性について学問的にご教示くださいました。医大の講義のような名講義です。子宮がんの組織分類も私たちが習っていない新しい分類もご紹介くださいました。ウイルスの系統樹を示し、急速に癌化しやいタイプとして16、18型があり、それに効くのが現在発売されているワクチン<サーバリックス>であることもわかりました。1983年にHPVが頸がんの原因であることがわかり、今現在予防できる時代となり、すべての女性に恩恵がありますように。また早期発見のために若い世代こそ検診をうけるように意識を変える必要があると強く感じました。

引き続き、女性医師が73.1%と大部分を占める産婦人科において、女性医師の働き方が変わらないと、北海道でお産ができなくなるという強い危機感をお伝えになりました。女性医師の一人ひとりは小さな力でも、一人ひとりが意識を持って、集まればきっといい力となると思います。
美穂先生が生き方に影響をうけた西澤恭子先生、天野恵子先生をご紹介された後、最後にお示してくださったのは下記の図です。

kouen
人生において、Career 獲得の4つのステップ
  • 第1ステージ 育った場所での学び
  • 第2ステージ 外に出ての学び
  • 第3ステージ 次世代を育てる
  • 第4ステージ 理想の組織を作る
これは社会人として成熟していくステップともいえる。自分がどのステージにいるか、イメージすると自分のやるべきことに気付く。いつもやるべきことを気づかせてくれる藤井美穂先生。
kouen 同級生、大学の関連、ご主人のお仕事関連など私的なつながりだけでなく、大きなシンポジウムでの出会い等、美穂先生を中心とした大きな輪が見えました。いろいろなところで繋がり、影響及ぼしながら楽しく、わくわくしながら、そんな輪の中で一緒に仕事をしたい。そんな気持ちにさせて下さいました。ありがとうございます。

さて次回は女性泌尿器科野先生をお招きしたいと思います。男性が圧倒的に多い科です。また、女性の患者さまにすると敷居が高い科とも思われます。どんな奮闘記が聞けるでしょうか。また、お会いできることを楽しみにしております。

幹事 澤田香織

“第13回あじさい会”レポート

平成22年5月24日 於;小樽グランドパーク
参加者(敬称略);秋谷由紀子、白木淳子、守内順子、和賀永里子、
         吉田匠子 常見恵子 澤田香織 計7名

13回目のあじさい会では、女のスペース・おん 代表理事 近藤恵子さんをお招きし、『女性に対する暴力の根絶を目指して』という題でお話をお聞きいたしました。
一つのテーブルを囲んで、マイクなしの生の声でのレクチャーです。アルトの抑揚をおさえた話し方には、長年のご苦労で培われた精神力と包容力を感じさせます。
フリートークでご意見、感想、質問を交えながら進められました。

近藤恵子さんには平成22年2月13日北海道女性医師の会主催で『DVと医療機関』をテーマとして、阪南中央病院産婦人科 加藤治子(はるこ)先生とご一緒に、講演いただいた折にそのお人柄に触れることができました。
1993年、女性の人権根ネットワーク事務局を札幌に開設、DVサポートシェルターの運営を行い、女性の暴力を柱とした運動を展開していらっしゃいます。

私たち医療現場では、どのような事が期待されているのでしょうか。
私たちは、どういった形で被害に気づくことができるのでしょうか。
気づいた時、被害者に寄り添うために私たちはどのように行動したらいいのでしょうか。
私たちは、被害者と共にどんなネットワークの中で解決していけばいいのでしょうか。
そういったことを考えながらお話をお伺いいたしました。

学校での検診など子どもに関わる機関で DV窓口相談で 警察で そして医療機関で 行政とのネットワークに関わりながら、気づいていくことが重要です。
そして、特に健康被害というだけでなく、人格そのものを崩壊させ、生きる力さえも喪失させてしまう壮絶な後遺症をのこすDVの実態を現場から報告いただきました。
医療機関では、気づいたときに医療機関では対応にどんな心配りが必要でしょうか。
トイレなどに相談窓口のパンプレットを置いておく、同伴者と別に診察する、問診票の中で配偶者の暴力に困っていないかの設問を入れるなどの工夫、または被害者であっても必ずしも逃れることを肯定できない状況もあり、支援者と一致できないこともある。そういった状況でも燃え尽きない様に支援者にも支援が必要です。
外科、整形外科で不自然な外傷、眼科でも明らかに殴打によるものと思われる目の周囲の内出血、精神科でも抑うつの中にDVが、内科でも不眠のなかにDVが・・・
まず疑い気づくことが大切です。
これがスタートとして、周りの先生方からも力を得て少しずつ取り組んでいきたいと願います。まず一緒に勉強しながら、同じ想いが集まりネットワークができていくのでしょう。できることを積み重ねていきたいと思いました。

なお、下記書籍を紹介してくださいました
『DVに関する医療関係者の対応マニュアル』
『DV家庭における性暴力被害の実態/
 性暴力に被害に遭った子供たちのサポートマニュアル』
 特定非営利活動法人全国女性シュルターネット編

次回は平成22年10月25日となります。
またお会いしましょう。楽しみにしております。

文責 澤田香織

“第12回あじさい会”レポート

平成21年10月26日 於;オーセントホテル
参加者(敬称略);秋野恵美子、秋谷由紀子、荒木麻美子(歯科医)、
         亀山梨絵、木曽田理絵、澤田香織、常見恵子、
         星井桜子、守内順子、吉田匠子、和賀永里子 計11名

12回目のあじさい会では、初の歯科医師の荒木麻美子先生、今回初参加の木曽田理絵先生(小樽市立病院)、亀山梨絵先生(小樽市立脳・循環器・こころの医療センター)を含め11人で開催いたしました。荒木先生からいただいた美味しいワインで乾杯!させていただきました。ありがとうございます。

kouen 精神科の亀山梨絵先生が『SSRIにおけるセロトニン症候群』についての症例報告をして下さいました。SSRIは一般診療科でも多く使われる薬剤ですので、良い警告となりました。亀山先生は卒後4年で一番の若手の先生です。こんな形で参加して下さると、私たちにも勉強になるし、また会に足を運んでくださる契機ともなって、1石2鳥となりました(笑)。そうか!こんな感じで新しい先生に来てきていただくって良いね・・と思った次第です。

女性医師だけの会で意味あるのかと?思われる先生も沢山おいででしょう。実際に集まって見ると、本当に女性の特有の視点に気づきます。この一人ひとりの思いはゆっくりお話してみないと気づきません。そんな小さな思いが集まると、これはすごいエネルギーです。元気になれますよ!そんな数少ない会があじさい会なのです。

女性にとって大変な子育て、そして親の介護も身近な問題です。育児休暇や介護休暇も話題になりました。私たちの仕事は日々患者さまと共にあるので、1日休むより半日ずつ休んだほうが効率は良い。毎日変わる患者さまにも対応できるし、介護も育児も毎日のことですので、週に何日休むというより1日の大事な時間のみ空けるほうが仕事を継続しやすい。休みの日でも時間外に仕事せざるを得ない状況にある、ことなどが話題になりました。休日の夜間に病院に行ってデータを見るとか・・本当にすばらしい忍耐力です。医師ならば当たり前?入院患者さまの主治医なら当たり前?と思われるかもしれません。でもそれは、私たちの志によって支えられているのです。
また今回の会には介護されている親をホテルにお連れして、時々様子をご覧になりながら講演会に出席、そんな素晴らしい先生もいらっしゃいました。そのような大変な思いはきっと臨床の場面で患者さまに役立っているのでしょう。

kouen 女性医師は親しみやすい、話しやすいと良く言われます。率直に言っていただけることは、本当に嬉しいことです。数多くの思いからいろいろな発見も出来るし、言葉の裏まで考えるエネルギーも必要ありません。時に、自分の許容を超えて沢山の意見が一度に集中すると大変!ということもありますが・・・。<私たちはいろいろな人に支えられて頑張れる>そんな女性医師像が見えてきました。一人だと気づかなかったけれども、沢山の女性医師の中にいると、自分の中にも共通のいい点があるじゃないと気がついたり、またそうなりたいなって目標もできます。

秋らしく紫でコーディネイトされていた秋谷先生、素敵に装う気持ちは女性ならではのエネルギーでしょう。ファッションの話題も楽しいです。いつも素敵にして来てくださる先生方、ありがとうございます。グラクソスミスクラインさんにはいろいろお手伝いしていただき、心より感謝申し上げます。
次回は平成22年5月24日となります。またお会いしましょう。

平成21年11月
澤田香織

小樽女性医師の集い あじさい会レポート


平成21年5月25日、第11回あじさい会をグランドパーク小樽にて、守内順子先生はじめ札幌より4名、小樽より8名と総勢12名で行いました。今回のあじさい会では、秋野先生の保健所長就任(4月)、白木淳子先生の開業のお祝いをいたしました。昨年からこのお祝いができることを楽しみにしておりました。

秋野先生からは前回の第10回のあじさい会で「性教育の極意」を学びました。その流れで、5月9日に開催されたシンポジウム『10代の性の今』でシンポジストとして発表され、私たちを明快な話し方で惹きつけて下さいました。これからも公的立場で私たちを牽引してくださるでしょう。心よりおめでとうございます。

そしてこの1月開業された白木先生、自由な発想でいつも驚かせてくださいます。8時までの診療時間のうち2時間の休憩時間にジムで運動されているとのこと・・なんて素敵!いままで<診療の間にジムに行く>なんて一度も考えたこともない私にとって、目からうろこ!皆さんからもうらやましいとの声!スタッフに恵まれて、楽しんで診療されていることをお聞きしました。心よりおめでとうございます。 女性医師としてのイメージ ・・・こうでなくてはならない、いつもこんな感じで行動や発言を縛られている?私たち。子供の世話、親の介護もしながらの診療。患者さんからの励ましも力にして頑張っております。

otaru フリートークの中では、先生方の多様性、それを受け入れる許容の大きさを感じます。さまざまな生き方、考え方、感じ方。当たり前のことですが、日常期待される女性医師像に向かって全力投球?の私たちにとって、これでいいとお互いが言える、ほんのわずかな時間は貴重ですね!名前で呼び合える仲間たち、こんな会はほかにはありません。

こどもを預けて飲みにいこうよ・・なんて 夢のまた夢って感じですが。お願いします、とおそるおそる・・(笑)なんて・・全然平気よ!と力づけてくれる。半年に一回だけですから、どうぞご家族もお許しくださいね。家族が待っている、また患者さんが待っていると思うと気が気でない時もあります。子供も眠っているかしら・・・(帰宅のタクシーの中で)。いつも素敵にして来てくださる先生方ありがとうございます。

次回は10月26日です。またお会いしましょう。
いつもグラクソスミスクラインGSKさんにいろいろお手伝いしていただき、心より感謝申し上げます。
いつもカメラ片手にいらしてくださる守内順子先生、記念のお写真ありがとうございました。

平成21年8月9日
澤田香織

小樽女性医師の集い『あじさい会』のご案内

第10回あじさい会
平成20.10.27ヒルトンホテルにて

あじさい会も年2回開催して今回で10回目となりました。
いつも小樽市医師会 城先生よりいつでも支援しますとお声かけていただき心より感謝申し上げております。

さて今回は、秋野恵美子先生よりADIS感染症のお話です。
学校での講演を初めて10年間の積み重ねをお聞きいたしました。
思春期の子供たちに正しい実用的な知識を伝えるだけでなく、なったらもうおしまいという、“怖い病気”という恐れだけが残らないように、SEXがらみで気分悪くならないように、コンドームの付け方といった興味津々の場面では“ネットやいい資料を紹介し自分でしらべてね”とうまくかわしたりとかいろいろな配慮をお聞きいたしました。
指導する立場からの子供たちへの温かい配慮を感じます。なによりもこれを“子ども自身が友達に伝えて”というメッセージを添えているのが素晴らしい。

“やばい”と思ったらあらかじめ保健所に電話して相談すると“秋野先生の相談に来た”というだけでHIV検査ができます、匿名でエイズのエの字もいわなくてもいいようになっている、という配慮に感激します。実際先生のお話を聞いて来た高校生もいるということですから、効果あるって感じです。
検査も15分間、全血でできる簡易キット、しかも1枚60円これだったら私たちにもできる? やってみたい! これが 内科、精神科などでできたらすごいかも
何といっても検査をうけなければわからないことですものね。

しかも秋野先生(保健所)は、結果の出るまでの15分レクチャー付きです。結果だけを伝えるのでなく、これがまたいい形で伝達されるのでしょうね。
有給休暇を使って全道に中・高校へ講演に出かけているといったエネルギーに敬服いたします。わたしたちも秋野パワーをいただいてなにかできることから・・・
エイズ啓発のポスターをいただき、その下に“HIV検査当院実施します”とかね
早くに気づいてほしいという願いをこめて

また、第1回目の中学校での講演には、娘さんが在学しており、服装などのチェックもはいり、おばさんくさくなく、若づくりもだめといった厳しい指摘?(笑)に悩んだというようなコメントも女性ならではの事で考えさせられます。
こんな形で盛り上がった第10回目のあじさい会でした。いつも素敵になさってきてくださる先生がた、本当にパワーあって楽しい会です。
グラクソスミスクラインさんにいろいろお手伝いしていただき、心より感謝申し上げます。

平成21年2月7日
澤田香織

小樽女性医師の集い『あじさい会』のご案内

あじさい会も現在5月、9月第4月曜日の年2回開催しており、今回平成20年5月26日オーセントホテルで9回目となりました。
もともと懇親中心の会であることは変わりませんが、毎回勉強も少しいたします。

今回は三師会で出会った歯科医師の先生のレクチャーを予定しておりましたが、都合により次回まわしとなり、かえってゆっくりお話できました。
前回以前は、


第8回 演者 白木 淳子先生(大倉山学院)
       『高齢者のうつと認知症』
第7回 演者 濱松 千秋先生(ちあき内科呼吸器科クリニック)
       『咳の鑑別について 気管支喘息を中心として』
第6回 演者 星井 桜子先生(国立西札幌病院)
       Death:The Final Stage of Growth


といずれも素晴らしい経験と素敵な人柄溢れるレクチャーでした。
いろいろなことへの気づき、暖かい配慮を感じます。
内科だけでなく、各科 眼科 精神科 小児科 循環器科 など様々な科が集まりますので、それだけでも勉強になります。札幌からも参加していただいております。
今回は初めて、北海道女性医師の会、会長の守内順子(クラーク病院)先生がいらしてくださいました。穏やかな中にもパワーを感じ、身近に接するととてもチャーミングな先生です。こんな女性医師の先生に私も診ていただきたい、なんて……。
目標となるエッセンスをフリートークの中で感じました。

医学の面だけでなく、人生そのもの、生き方に関わる話題も女性医師の中であれば言えるってことあります。家事、育児、介護の中での大変なことをみんな笑い飛ばしてくださる。気持ちわかる、数年前の私と同じ、うちなんてもっと……なんてね。
また診療以外にも勉強会を立ち上げたり、家族の会、社会的にもいろいろな活動されていらっしゃるのも驚きです。エネルギーを感じます。
そんな元気が私は好きです。どんなにシステムが整っていても、本人の元気が大切です。診療を継続するって、その積み重ねかって思えます。子供や家族が待っていると、時間も本当に限られておりますが、半年に1度は時間をつくって楽しんでいただきたいと思います。どうぞ、遊びにいらしてください。

6月に発足した会なのであじさい会と命名、ちなみに花言葉は“非情”ですが、会の趣旨と無関係ですのでご心配なく………。

最後に第1回目よりグラクソスミスクライン担当の方々には、にいろいろお手伝いしていただき、あらためて感謝申しあげます。

平成20年6月19日
本間内科医院 澤田 香織

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