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:女性医師に関するさまざまな話題をご紹介します。
 

平成21年度 ゆいネット札幌会議 第2報

札幌市 苗穂レディスクリニック 堀本 江美

平成21年9月24日に第2回目の会議を開催いたしました。
今回は北海道女性医師の会の守内先生の熱意で、交通費も手弁当のなか、前回の出席者の約半数が参加しました。話題は2つあり、はじめに北海道大学心理学部上宮先生が、司法面接について発表されました。

ここで、司法面接とは何か説明いたします。
北大のプロジェクトのホームページより抜粋すると;
「事件,事故,家庭内暴力,学校でのいじめ等,子どもが被害にあったとき,子どもから出来事についてどのように話を聞くかは,安全確保,調査,再発防止の鍵となります。けれども現実には,子どもから適切に話を聞くことは難しく,そのために事件が再発したり解決がとどこおることも少なくありません。聞き取りが困難である原因のひとつは,子どもの発達レベルに応じた,誘導のない面接法が確立していないことです。『司法面接』と呼ばれる面接法は,司法場面でも活かせる,正確な情報を得ようとする面接法であり,事実をできるだけバイアスのかからない形で聞き出すことを目的としています。」
適切な手法を用いることが、悲惨な事件の解決の力となるのです。

2つ目の話題は.堀本より韓国被害者センター視察報告をさせていただきました。
韓国には、24時間いつでも駆け込むことができる被害者センターがあります。
性被害だけでなくその他の暴力的被害を受けたとされる女性・男性の保護や支援のための施設で、心理的、医療的、司法的ケアを行っているのです。
日本よりずっと進んでいました。
この施設を目の当たりにして、何故このような施設が日本にないのか考えさせられ、皆様にこの施設の必要性や素晴らしさをお話させていただきました。
この被害者センターは、韓国ソウルの郊外にある警察病院の一階にありました。施設内の見学のあと、しばらくして警察病院の産婦人科部長のユンヨンチョン先生(女性医師)が面会してくれました。この事を一つとっても、やはり院内の施設であることを実感します。ユン先生によると、「性犯罪被害者の診察は時間もかかる上、法律問題にまで相談が及ぶため負担が大きかった。このシステムができてとても助かっている。このセンターが発足して、被害者一人に要する診察時間が減った。」とのことです。

自分も産婦人科医師として、被害者の診察を受け持っているので、彼女の話には共感するところが多くありました。被害者が抱える問題はあまりにも大きいため、このようなセンターを利用できれば、何よりも被害者の負担を減らすことができます。是非、日本にも開設したいと熱く語り合いました。今回、初参加したCANの屋代さんは、市内のどの場所に施設を作るのが子どもの負担を減らすか・・と具体的に思いを馳せていました。この会議に参加する方々は皆、困っている子どもを助けたいのです。最後に、ユン先生はこうも言っていました。「産婦人科医がいる場所に、センターを作ることが一番大切よ。」と。

その後の会費制の懇親会では、おいしいお酒で「飲ミニケーション」を致しました。小さなひとつひとつの思いが、重なって束になり、大きく実りつつあると感じています。

第3回目は11月14日を予定しております。



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