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北海道歯科女医会 講演会
 “弁護士からみたDV訴訟の実態”に参加して

本間内科医院 澤田香織

北海道歯科女医会よりご案内頂き、平成21年10月31日札幌プリンスホテルで行われた弁護士高崎裕子先生の講演会、<弁護士からみたDV訴訟の実態>に出席致しました。以下報告いたします。

【DVの概念】
topics身体的暴力、非身体的暴力(精神的 経済的 性的暴力)がある。身体的暴力では、半数以上が繰り返し暴力をうけている。暴力の理由はなんでも良く、慣れてくると見えないところを殴るという風に暴力も進化してくる。妊娠中のお腹を蹴る、といった例もある。非身体的暴力では『殺してやる』といった暴言や、女性にお金を下さいと土下座させたり、召使いの様に扱うこともある。
共通して<暴力はしたくないがお前が悪いから暴力をしてしまう>、<やりたくて殴るわけではない>といったように、自分を正当化する。また暴力を受ける側にも<私も悪いんです>と思わせるような洗脳がある。

【DVの実情】
平成21年男女における暴力に関する調査より
既婚者では
身体的暴力をうけた 女性 24.9% 男性13.6%
精神的暴力をうけた 女性 16.6% 男性8.8%
性的暴力をうけた  女性 15.6% 男性4.3%

アメリカでは200~400万人が暴力を受け、その1/7は医療機関へ、1/3は救急外来へ行くが、1/4は自殺し、1/4は望まない妊娠をする、という暴力の深刻さが提示された。

【DVのサイクル】
《 緊張が蓄積 → 暴力の爆発 → ハネムーン期 》
これがDVのサイクルで、経過の中でこのサイクルは段々短くなり、深刻化し ハネムーン期が無くなる傾向がある。

【DV被害者の心理】
うつ、孤立、PTSD、自分の評価が低いだけでなく、自信がない、一人では不安といった、いわゆるオンダンがいう“殴られた女性症候群”状態になる。社会的な地位は関係なく、暴力を選び自分でコントロールしている。

【子供への影響】
DVを目撃した子供もまた、気に入らないことがあると暴力をふるう、暴力を受け入れてしまう、といった負のスパイラルがあることを示されました。


暴力はどんな場所でも許されない。暴力はNo!!といえる教育がすべての子供たちに望まれます。講演を聞いているうちに、怒りというか、恐れというか心の奥底に眠っている感覚が揺さぶられるような気がしました。
暴力をイメージするだけでも結構エネルギーが必要です。本当に私たち医師として、女性として出来ることはどんなことなのでしょうか?これからも、更に学びながら、いろいろな職種の皆様と一緒に考えて行きたいと思います。



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