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平成21年度 ゆいネット札幌会議 第4報

札幌市 苗穂レディスクリニック 堀本 江美

平成22年2月4日札幌市民ホールで第4回のゆいネット会議を行った。今回は予定より参加希望者が多く、31名の申込みがあった。以前の参加者の口コミで、新たに弁護士や市会議員、大学教員、歯科医師、メディア関係者が参加し、年齢も職種もより幅広くなり、ネットワークのきめ細やかさが増した。

平成21年4月から、札幌市に「子どもの権利救済機関、子どもアシストセンター」が発足し、児童相談所に届く前の、子どもや保護者からの様々な相談を受けている。
この施設を代表して、弁護士の薄木救済委員から、設置目的や実際の活動についてお話いただいた。児童虐待が起こる前に相談に乗ることで、その芽を摘み、子どもや保護者の孤立を防ぐことが大切であることを力説された。昨年春には札幌市内の小中学校すべての生徒にアシストセンターのカードや便りが配布され、発足9カ月で2763件の相談があり、行政では、全国でも珍しくメール相談が半数を占めた。発足して9カ月、この相談の中から、6件の虐待通報につながった。そのうちのひとつは、祖母がアシストセンターに電話相談して発覚した性的虐待であった。現在、被害者は一時保護されている。この事をみても、電話やメールによる身近な相談から、深刻なケースを救う事ができる。このシステムが上手く機能しはじめていることに光を感じた。

札幌市児童相談所の児童虐待対応課の藤代課長のお話を伺った。児童相談所では24時間体制で通報を受けているため、夜間や土日祝日は課長が1人で全てを受けているとのこと、いつでも待機というのはまるで産科医のようだ。医療関係者ではなく、市の職員が昼夜を問わずに職務を遂行していることに、皆さん驚いていた。また深刻なケースの報告を聞き、現実の問題がいかに対応困難で、私たち大人が守らなければならない子どもがいることを、出席した皆が再認識した。

困っている子どもや保護者が、誰かに相談するのが始めの一歩であり、アシストセンターだけではなく、あちらこちらから支援の手が差し伸べられるサポート体制の設計が必要であることを感じた。

その後の会費制の懇親会での談笑で心を通わせることができたように思う。職種も立場も様々であるが、子どもを救いたいという気持ちは同じだ。地域の大人が心を繋いで、幅広く結び目(ゆい)をこしらえていきたい。



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